個別銘柄

2021年1~2月決算の保有銘柄成績表

はじめに

2021年最初の決算シーズンが終わりましたね。というわけで、私の手持ち銘柄のうち、決算があったものの成績をさらします。なお、前回の決算の成績発表(2020年10~11月決算の保有銘柄成績表)からの続きになります。

成績表

これが今回の成績表です。み~た~なぁ~

手持ち銘柄の方向性としては、コロナの影響が僅少で、かつ、何らかのテーマのあるものを選んでいました。それらの決算内容はおおむね素晴らしかったのですが、株価は冴えず、厳しい結果となっています。

それでは、各銘柄について講評します。

日本株

リバーエレテック(6666 東証ジャスダック)

まずは、過去にブログでも紹介し、日本株で、私に最も利益をもたらしてくれた恩株、5G関連銘柄のリバーエレテックです。

実は、この銘柄、一度は全株売却しています。というのは、1月末に起こった、米国ナスダックのゲームストップ株(GME)の乱高下に伴う米国株式市場の軟調を見て、日本株の暴落を警戒して1400円に逆指値を入れていたところ、見事に引っかかって全部売れてしまいました。

しかし、もともと業績には期待できると考えていたので、決算前に少し買い戻し、さらに2月12日の2021年3月期第3四半期決算が

売上高3,992百万円(前年同期比+23.2%)

営業利益389百万円(黒字化)

純利益 349百万円(黒字化)

という好業績で、加えて、2021年3月期通期についは、対前年比で、売上高こそ-1.6%の減収予想だったものの、経常利益は+32.8%、純利益は+57.6%の上方修正付きという好内容だったことから、買い増ししました。

しかし、決算日の翌週の市場では、最初こそ上がったものの、終値は1%程度の上げとあまり振るわず、しかも、その後ずるずると1400円を割る水準まで売られ続けたため、買い増し分は損切りしました。

正直、ここまで株価が冴えない理由はよくわからないのですが、この銘柄は信用買いが多いため、投資家が警戒して買いを入れないこともあるのかもしれません。今後の業績に期待できることはわかったので、今持っている分はホールドし、株価が上昇に転じたときは買い増しも検討します。

オープンハウス(3288 東証1部)

次も、ブログで紹介したことのある銘柄、オープンハウスです。

2021年9月期第1四半期の決算は、

売上高155,119百万円(+22.2%)

経常利益20,647百万円(+47.0%)

純利益14,842百万円(+51.6%)

さらに、2021年9月期通期の対前年比は、売上高+13.9%、経常利益+15.6%、純利益+33.5%という素晴らしい内容の上方修正付きでした。

にもかかわらず、決算日翌週の市場では大きく売られ、4%以上も下落しました。

はっきりいって、ここまで下げた理由は全く分かりません。材料出尽くしというやつでしょうか。

しかし、2020年8月決算の成績表でも紹介したとおり、プレサンスコーポレーション(3254 東証1部)を子会社化して関西方面への足掛かりを築いた同社の業績は今後も伸びると考えており、また、3月1日現在、株価は上昇に転じているので、しっかりホールドします。

浜井産業(6131 東証2部)

次は、これもブログ記事で紹介しました、半導体関連銘柄の浜井産業です。

2021年3月期第3四半期決算は、

売上高4,735百万円(+12.7)

経常利益417百万円(+ 49.9)

純利益445百万円(+ 82.2)

さらに、 2021年3月期通期の前年比は、売上高+3.6%、経常利益+90.9%、純利益+122.5%という、これまた素晴らしい上方修正付きでした。

しかーし、決算日翌日の市場では8%超の下落・・・もう意味が分かりません。

この銘柄は、半導体関連に加え、EVにも絡んでおり、しかもブログで紹介した手前、ホールド予定だったのですが、何しろ出来高が少なくて株価上昇の気配が感じられず、また、この会社はIRに熱心とは言えないため、それに反応しての株価上昇も期待できないことから、泣く泣く損切りしました。監視は続けますが、ブログで紹介していながら面目丸つぶれであります。

SERIOホールディングス(6567 東証マザーズ)

続いて、当ブログでは初見の銘柄となる、SERIOホールディングスです。2005年6月設立、2018年3月マザーズ上場という新しい会社です。

同社は、①働く女性の就労支援事業②子供が放課後過ごす施設を運営する放課後事業③働く親が子供を預ける保育事業、を手掛けており、いわゆるSDGs(Sustainable Development Goals-持続的な開発目標)銘柄であることや、業績もよいことから、昨年末購入しました。

1月14日付の2021年5月期第2四半期決算は、

売上高4,057百万円(+17.7%)

経常利益231百万円(+363.8%)

純利益149百万円(+345.3)

という、上方修正こそなかったものの素晴らしい内容でした。

が、翌日の決算では12%以上も売り込まれる始末・・・売り込まれる理由は不明。上方修正がなかったことくらいしか思い当たる理由がありません。

決算後もしばらくは様子を見ていたのですが、上昇する気配がなかったため、やむなく損切り。SDGs銘柄という時流に乗ったテーマにも関連しているので監視は続けますが、残念ではあります。

ひらまつ(2764 東証1部)

日本株の最後は、私が思い入れだけで保有しているひらまつです。前回の「2020年10~11月決算の保有銘柄成績表」でも触れましたが、高級レストランやホテル、レストランウェディングを営む同社は、コロナ禍による大ダメージを受けており、さらに、関連会社との訴訟等も抱え、まさに満身創痍の状態です。

11月16日の予定であった2021年3月期第2四半期決算は、2021年1月12日に公表を順延され、その内容は当然減収減益。また、同第3四半期決算は2月15日から3月5日に順延されております。

しかし、新型コロナの感染者数が目に見えて減ってきており、3月1日現在、緊急事態宣言も解除されつつあること、ワクチン接種が日本でも始まったことから、いわゆるリカバリー銘柄として大きく復活するのではないかと期待しております。というわけで、3月1日に大きく買い増し。

また、ひらまつと訴訟中という関連会社というのは、ひらまつ創業者の設立した別会社で、訴訟の内容は、同社とひらまつとの間で締結されたコンサルティング契約の料金をめぐるものですが、ひらまつの側の資料を見る限り、ひらまつが創業者に食い物にされていたという疑いもあります。紛争内容にはこれ以上深入りしませんが、この訴訟の結果、創業者の軛から逃れることは、ひらまつにとってはポジティブな材料といえます。

というわけで、今後もこの銘柄を応援します。がんばれひらまつ!

※ 3月2日に、ひらまつから、上記の訴訟について、3月1日に和解が成立した旨のIRが出されましたの で付記いたします。

同IRによると、関連会社からひらまつに対する当初の請求が12億円余りであったのに対し、和解内容は、ひらまつが関連会社に1億 7000 万円を支払い、関連会社から京都の2店舗を譲り受けるというもので、実質的なひらまつ勝訴ともいえる内容でした。

米国株

台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM ニューヨーク)

米国株の最初は、世界最大の半導体生産受託会社(ファウンドリー)の台湾セミコンダクターです。前回の成績表で触れた銘柄ですね。

2020年第4四半期決算は、

売上高 3615億3300万台湾ドル(+14%)

純利益 1427億6600万台湾ドル(+23%)

という内容で、増収増益、コンセンサス予想を超えましたが株価はあまり反応しませんでした。ただ、買値よりもかなり上昇してすでに利益が出ており、高値警戒感もあったので売却しました。資産形成に貢献してくれてありがとう。

コルセア(CRSR ナスダック)

続いて、当ブログでは初見となります、コルセア(Corsair)です。ゲーム関連機器を取り扱い、Eスポーツにも注力しています。業績好調ということで2月初めに購入し、決算を迎えました。その内容は、

売上高 556.3百万ドル(+70.4%)

純利益 53.0百万ドル(+214.8%)

一株当たり当期純利益 0.53ドル(+214.8%)

と、増収増益でコンセンサス予想も超える素晴らしいものでしたが、なぜか下落しました。ホールドも考えましたが、決算後も株価は冴えず、また他の銘柄を物色したかったこともあり、資金確保のため損切りした次第です。

総評

今回紹介した7銘柄のうち、ひらまつを除く6銘柄は増収増益で、日本株のうち3銘柄は上方修正もありましたが、すべての株価が冴えないどころか、大幅に下落したものも出る始末。なんだか、相場が一筋縄ではいかないようになってきたんですかね。昨年より難しくなった印象です。

また、昨年秋頃から徐々に上がり始めた米国債10年の金利が、今年に入ってから大きく上げ始め、株価を下押しする展開となっております。

それにもめげず、今回の決算シーズン終了後、新たに購入した銘柄もあります。相場の行く末を慎重に見守りながら、これら手持ち銘柄の値動きを注視していきたいところです。なお、今回の決算後に購入した銘柄は、次の成績表でご紹介いたします。

おまけ:決算のなかった保有銘柄などについて

決算のなかった銘柄

グロウジェネレ-ション(GRWG ナスダック)

グロウジェネレーションは、米国の園芸用品サプライヤーで、水耕栽培等の専門店を運営する会社です。コロナ禍でのオーガニック食品の栽培や、大麻関連で大きく成長しています(米国では州により大麻は合法です)。

1~2月は決算がありませんでしたが、1月11日に2020年の決算のプレアナウンスがありました。それによると、2020年通年売上は 192百万ドル(前年比 +140%)で、2021年の売上ガイダンスは335~350百万ドルという素晴らしい内容で、それを好感し株価は6ドル以上も上昇しました。

ただ、その後は、大麻関連銘柄への売りや、長期金利上昇による売りが続き、最高60ドルほどだった株価が45ドルあたりまで大きく調整しています。しかし、大麻に寛容と思われる米民主党政権下おいて、この会社の成長が期待できることや、もともと10ドル台で購入しているのでまだまだ含み益は大きく、何よりも自分の資産を大きく成長させた恩株ということもあり、現状ホールドしております。

前回の成績発表後に売却した銘柄

アートスパークホールディングス(3663 東証ジャスダック)

アートスパークホールディングスは、クリエイター向けイラスト制作ソフトと車載向けソフトの製作、販売を行う会社です。

前回の決算時に発表された中期経営計画(2025年に営業利益8倍)を好感して大きく株価が上昇し、ホールドすることにしたのですが、ここは、多くの信用買いを抱えており、ボラティリティの大きな銘柄で、決算後は軟調が続きました。さらに、米国市場暴落を受けた1月28日の下落局面で大きく売られたこともあり、売却して利益確定しました。中期経営計画の進捗を期待して監視は続けます。

テスラモータース(TSLA ナスダック)

みなさんご存じテスラモータース、昨年10月につまんでおりました。

ここは人気は絶大ですが、何しろバリュエーションが高い銘柄であり、昨年にホールドを決めた後も売り時を探っていたのですが、12月18日の684.3ドルから、630ドルほどに大きく下がったのを機に利益確定売りしました。

ただ、その後、1月には800ドルを超えるまで買われる場面もあり、ここで売ったのはいささか早まったようです。しかし、長期金利の上昇で現在は600ドル台にまで売り込まれており、ボラティリティの大きなこの銘柄の株価予測は困難を極めます。利益も出たし、ま、いっか。

前回の成績発表後購入し、ほどなく売却した銘柄

プラグ・パワー(PLUG)

プラグ・パワーは成長著しい燃料電池メーカーで、民主党政権下のブルーウェーブの追い風を受けて、クリーンエネルギー関連銘柄ということで株価が急上昇していたので、1月に購入しました。しかし、クリーンエネルギー銘柄の上昇が一服したように感じたのと、同社はもともと赤字企業で、今後も株価が上昇するか不安であったため、同月中に利益確定売りしました。いわゆる、スイングトレードという手法で、2週間程度の短い保有期間でしたが、数十万円の利益が出ました。短い付き合いだったけど、儲けさせてくれてありがとう。

 

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