本ブログで取り上げる記念すべき第1号銘柄は、私が株を始めて最初に買った第一三共株式会社です。
2008年に同社がランバクシー・ラボラトリーズ(インドの後発薬製造・販売企業)を買収したとの報道を見て、インドという巨大市場での発展が期待できると踏み、そのころに買いました。
しかし、ランバクシーは業績的には第一三共に貢献せず、それどころかGMP(医薬品等の製造管理および品質管理に関する基準)の違反やデータの改ざんの問題が噴出し、第一三共は2014年にランバクシーを売却することになります。
で、私の損益ですが、期待したような株価の上昇がなく、むしろ下がったため、株価が買値近くになったタイミングで売却したように記憶しています(よってほぼプラスマイナスゼロ)。「記憶しています」というのは、当時は証券会社口座を開いたものの、あまり銘柄チェックや取引をしておらず、取引データも記録していなかったので、売り買いの時期や金額もはっきりしないのです。確か2000円弱で売り買いしたような気が…なんにせよダメトレーダーですね。
それはともかく、本ブログ執筆を機に、改めて同社の株価をチェックしてみると…あれ、2017年までは2000円ちょっとだった株価が、2018年ころから爆上げし、一時は1万円を超えてる…どうしてこうなった?
同社の「第4期中期経営計画」(2016年4月~)を見ると、がん事業や、米国事業拡大に注力する方針が見て取れます。収益性の向上を図っているようですね。ここ10年の同社の売り上げは9000億~1兆円の範囲で横ばい、利益はその年によって凸凹がありますが、右肩上がりというわけでもないことからすると、中経のような同社の方向性が投資家から評価されたということでしょうか。また、短期的には、アストラゼネカ社との新型コロナウイルスワクチンの国内供給に関する協業なども材料視されているようですね。
ただ、同社は、ランバクシーという重しから解放されて数年を経て、攻めに転じてきたところだと思うのですが、いささか期待先行という気がしないでもありません。これからは業績の上昇が見えないと上値が重くなるかも。
ま、2000円弱でここを売ってしまった私が儲けそこなったのは間違いないところではあります。買う予定は今のところありませんが、縁のある銘柄でもあり、監視継続します。