今回の記事は、ただアメリカ株を購入するだけではなく、その際にかかる為替手数料を安く抑える方法です。私も、アメリカ株取引を始めたころはこの方法を知らず、余計な出費を余儀なくされてました。
SBI証券で…というのがここで紹介する方法のミソ。以下、同社に口座開設をしていることを前提とした説明になります。
1.SBI証券にログイン後、右サイドバーの「外国株式 取引」をクリック。
2.「取引」タブをクリック。
3.米ドルをSBI証券口座に保有していれば、下記画面から、「決済方法」→「外貨決済」を選び、銘柄、枚数等を選択して米国株を購入することができます。
4.問題は、都合よく米ドルなど口座にないよ~という場合です。この場合も、円を保有していれば、①の円貨決済で米株を購入可能で、また、②の為替取引で米ドルを購入して米株を買うこともできます。
5.しかし!上記4.のようにせずに米国株を買う、というのが、今回のキモです。なぜ、上記のように買ってはいけないかというと、1ドルあたり0.25円の為替手数料がかかるからです(下記参照。他の証券会社も同様の為替手数料がかかります。)。しかし、本記事の方法なら、何と、1ドルあたり0.04円の手数料で米ドルを購入できます!
6.なんだか、怪しい情報商材サイトのような書きっぷりになってきましたが、その方法とは、SBI証券口座のほかに、住信SBIネット銀行の口座を開設し、その口座で米ドルを購入する、という、至極まっとうな方法で、別に怪しくもなんともないのでご安心ください。
SBI証券の開設時に、住信SBIネット銀行口座を開設するかどうかを選択できます。開設しなかった方は、後からでも開設しましょう。
7.以下は住信SBIネット銀行口座開設済みという前提での説明となります。SBI証券サイトのトップページの「銀行」タブから、住信SBIネット銀行のサイトに飛ぶことができます。
8.「外貨普通預金」をクリックします。
9.そして、以下の画面で米ドルを購入するわけですが・・・
10.その為替手数料は、1ドルあたり何と4銭(0.04円)!
11.上記9で、「買い付け」をクリックすると、下記に飛びます。そこで、買い付ける金額の通貨の指定(円・ドル)をし、購入金額を入力して、パスワード入力後、確認ボタンを押下し、買い付けます。
12.なお、9~11の方法による為替手数料は、1ドルあたり0.04円と十分に安いのですが、さらに、下記の「外貨積立」(例えば1日1万円ずつ米ドルを買うなど)を利用すると、為替手数料がなんと1ドルあたり2銭(0.02円)となります!
私はやったことはありませんが、例えば、100万円分の米ドルが2日以内に必要なら、50万円を2日間積み立てて調達すれば、2日間で100万円分の米ドルを、より安い手数料で調達できることになります。やってみる価値はありそうですね。
13.これで米ドル購入は完了しましたが、銀行口座の米ドルを証券会社の口座に移さないと米国株を買うことはできません。
まず、住信SBIネット銀行のHPからSBI証券のHPに戻り、下記の通り、①「入出金・振替」ボタンを押し、②「外貨入金」ボタンを押して、飛んだ先の画面で、③通貨種別(米ドル)を選択して、④金額を入力し、⑤パスワードを入力して、⑥振り込みます。
14.以上が、「為替手数料が安くなるSBI証券でのアメリカ株購入方法」ですが、実は、番外編ともいうべき方法がまだ存在します。
それは、SBI証券のFXサービスで買ったFXの建玉(FX取引で未決済で保有している米ドルなどの通貨のこと)を「現引き」(信用買いの決済で現金を払って対象の金融商品―ここでは米ドル―を引き取ること)してSBI証券の買付余力に反映させる方法で、なんと、スプレッド(通貨を売る時の値段と通貨を買う時の値段の差)は驚愕の0.2銭(0.002円)!
ただし、この方法は、FXをしていなければ利用できず、さらに、1万通貨単位でしか利用できないなど、制約が多いため、一般的ではないかもしれませんね。私もやったことはありません。
15.なお、米国株取引では、為替手数料とは別に、売買に際して、約定代金の0.45%(税込0.495%)の外国株式委託手数料がかかります。これは他の証券会社も同様です。
このように、米国株取引には、日本株取引にはないコストがかかることは留意しておいたほうがいいですね。