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ロイヤルティ・ファーマ(RPRX 米ナスダック)

1.ビジネスモデル
ロイヤルティ・ファーマ(Royalty Pharma)は、2020年6月に米ナスダックに上場したばかりのバイオ医薬品関連企業です。しかし、同社は製薬会社ではなく、製薬会社などのロイヤリティ(特許など)に出資する会社です。

※ バイオ医薬品:化学合成により製造される一般的な医薬品に対し、バイオ医薬品は細胞を用いて製造されるもので、経口ではなく注射で投与されるのが一般的。

具体的には、ロイヤリティ取得後に、製薬会社が製品や技術、知的財産を利用して売り上げた収益の一定割合をライセンサー(実施許諾者)として受け取ったり、資金提供と引き換えに製薬会社等の売上収益の一定割合を受け取る、製薬会社等に対し、将来的に医薬品が承認された場合にロイヤリティを取得することを条件とした資金提供を行う、等のようなビジネスモデルとなっております。

2.同社のビジネスモデルの利点
そんなまどろっこしいことをせず、自分で薬を作ったほうが早いんじゃないの?と思うかもしれませんが、このビジネスモデルには、医薬品開発段階の高額な研究開発費用やマーケティング費用をかけずに、医薬品の売り上げ収益を得ることができる、とか、さまざまな分野の医薬品を扱うことができる、という大きなメリットがあります。

さらに、医薬品はライフサイクルが長期で、参入障壁が高く、景気循環に左右されにくいという特徴があるので、長期間の収益も期待できます。

一方、同社が資金提供した医薬品の開発がうまくいかないといったリスクも考えられます。

従って、契約相手となる製薬会社や、開発に注力している医薬品の見極めが重要となるビジネスモデルであり、専門性が高く、他社が容易に参入できるものではありません。この点は、同社の大きな強みと言えるでしょう。

3.業績
で、肝心の業績ですが、上場したての銘柄、ましてや製薬関係なんてどうせ赤字企業なんじゃないの、と思いがちですよね。しかし、同社の2019年12月期の業績は、

売上高:1814百万ドル、当期利益:2348百万ドル

の増収増益となっております。IPO銘柄ですが、しっかりと利益を出しており、さらに、上場後も配当を出す方針とのことです。

さらに、2019年の実績では、ロイヤルティを保有する45の治療薬のうち約半分が各々10億ドル以上の売上を記録する有望なものであり、将来的な売り上げも期待できそうです。

4.株価
じゃあ、株価も爆上げか、と思いきや、


うーん、上場直後は跳ね上がったものの、その後はさえない展開。かといって、特に同社にマイナス材料があるわけではないので、ナスダックのハイテク銘柄に資金が流れたのかなあ、とも思います。

5.その他・まとめ
あと、製薬がらみといえば、新型コロナウイルスの薬を研究している製薬会社のロイヤリティを持ってたりするんじゃあないの?と期待する向きもあろうかと思います。ただ、私が調べた限りでは、関連は見つかりませんでした。

とはいえ、欠点が特に見つからない有望銘柄と見受けられます。実は私、IPO直後、ここは少しばかり買っていたのですが、2020年7月中旬に、ナスダックの値動きが不安定になった際、売ってしまいました。再度の購入を検討しております。

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