個別銘柄

2021年4~5月決算の保有銘柄成績表

2021年4~5月の決算シーズン、おおむね終了しました。日本は3月決算の会社が多いため、この時期の決算発表は本決算(事業年度末に行う決算)のものが多く、特に重要です。前回(2021年1~2月決算の保有銘柄成績表)に引き続き、今回も、ごんすけの成績、さらしていきます。

成績表

これが今回の成績ひょ、ひょ、hy・・・ひでぶっ!

秘孔を突かれたごんすけ
秘孔を突かれたごんすけ
若い人はこのネタ分かるのか?

銘柄選定の基準としては、最高益を抜いていくような成長企業で、かつ、それがコロナ禍による一時的な増益ではなく、コロナ後もしっかりと成長していけるような銘柄をそろえたつもりです(一部例外あり)。

それでは、各銘柄の成績やいかに。

日本株

以下に表示する日本株に関する金額はすべて百万円単位となります。

(例)10,000なら、10,000百万円、すなわち100億円を表します。

オープンハウス(3288 東証1部)

まずは、過去の成績表で何度も取り上げているオープンハウス。土地の仕入れから建築まで一貫で扱い、都心部の狭小な戸建て住宅を廉価で顧客に提供している不動産会社です。

今回の決算(第2四半期)は、

売上      363,945(+39.0%) ※ カッコ内は前年同期比

営業利益  41,614(+53.9%)

経常利益  40,699(+56.0%)

純利益      32,751(+80.6%)

という素晴らしい内容でした。また決算と同時に、今期の通期業績予想を上方修正しており、

売上     788,000(+36.8%) ※ カッコ内は前年比

営業利益   96,000(+54.5%)

税引前利益    93,000(+20.2%)

純利益          67,000(+12.6%)

と、これまた大きな成長を予想する内容でした。これを受けて、決算後の直近の株価(終値)は5.6%と跳ね上がりました。

同社は、2020年4月に、プレサンスコーポレーション(3254)を持ち分法適用関連会社としていますが、そのことが業績アップに大きく寄与しているようですね。

これを見せられて売るわけにはいきません。当然、ホールドです。

エムスリー(2413 東証一部)

同社は、医療従事者向け情報サイトによる製薬会社への情報提供支援を業務内容とする会社です。2000年設立でありながら、積極的な海外進出により急激な成長を遂げ、日経225銘柄にも採用される、今や、日本を代表する会社と言ってもよいでしょう。計り知れない成長性に期待し、2月に購入しました。

今回の決算(本決算)は、

売上      169,198(+29.2%) ※ カッコ内は前年比

営業利益    57,972(+68.8%)

経常利益  58,264(+68.3%)

純利益   41,198(+70.6)%

という素晴らしい内容。

ただ、今期の業績予想は、新型コロナウイルスの業績への影響が算定困難との理由で非開示でした。

これが嫌気されたのか、決算後は、△5.5%と大きく下落しました。なお、通期の好決算は株価に織り込まれていたため、株価の上昇にはつながらなかったと思われます。

同社の成長性は魅力なのでホールドしていますが、1月に1万円超の株価を付けて以降、順調に下げ続けており、含み損は膨らんでいます。本銘柄は、バリュエーションが高くなっているのは事実なので、次回の、2022年第1四半期決算を確認し、今後の成長が鈍化するなどの問題があるようなら損切りする予定です。

アサヒホールディングス(5857 東証1部)

同社は、金、プラチナなど貴金属リサイクルと産業廃棄物処理を手掛けており、環境に関連する事業内容であることから、ESG銘柄であるといえます。また、株価が金やプラチナ価格に連動するという特徴があります。好業績銘柄ということで2月に購入しました。

ごんすけ
ごんすけ
🍺の会社じゃあないのね

決算(本決算)の内容は、

売上   164,776(+21.5%) ※ カッコ内は前年比

営業利益     25,126(+39.5%)

税引前利益  26,136(+48.1%)

純利益   25,725(+161.3%)

と、これまた素晴らしい内容ですね。

一方、今期の通期業績予想は、

売上   190,000(+15.3%) ※ カッコ内は前年比

営業利益   26,000(+3.5%)

税引前利益  26,000(△0.5%)

純利益    18,200(△29.3%)

と、純利益は減益の予想でしたが、決算後の株価は、+4.4%と上昇しました。減益予想が嫌気されなかったのは、売り上げ予想がしっかり伸びていることや、先のエムスリーと異なり、PERが10倍程度とバリュエーションがもともと高くないこと、同社は4%近い配当を出す高配当銘柄で、配当目当ての株主にとっては減配等のリスクがなければ積極的に売る必要性がないことなどの理由によるものと思われます。

同社は業績好調であるほか、金融緩和に伴い、同社の扱う非鉄金属など、コモディティ価格の上昇が続いており、同社の株価には追い風となっています。また、ESGというトレンドに乗った銘柄であり、さらに高配当も魅力です。こうしたことから、比較的長期(年単位)でのホールドを考えております。

ロードスターキャピタル(3482 マザーズ)

同社は、2012年設立の若い会社で、主に都心のオフィスを廉価で取得し、付加価値を高めて売却・賃貸するコーポレートファンディング事業を展開しています。また、不動産に特化したクラウドファンディングも行っています。成長余地の大きい好業績銘柄ということで2月に購入しました。

決算(第1四半期)の内容は以下のとおりです。

売上     3,203(△25.0%) ※ カッコ内は前年同期比

営業利益         994(+32.3%)

経常利益         926(+35.0%)

純利益      587(+39.7%)

売上は大きくマイナスになっていますが、その割には、利益は大きく上げていますね。

ちなみに、今期の通期業績予想は、

売上     18,554(+9.3%) ※ カッコ内は前年比

営業利益       5,462(+21.8%)

経常利益       4,997(+19.9%)

純利益     3,178(+17.7%)

という、まずまずの好内容です。

しかし、ゴールデンウィーク明けの株価終値は△4.8%に沈みました。第1四半期の売上25%減というのが悪印象だったのかもしれません。

決算短信によれば、今期の売り上げ減少は、コーポレートファンディング事業における不動産の売却件数の減少によるもので、利益の増加はコーポレートファンディング事業の利益率増大によるもの、とのことです。

不動産という、単価の大きな商品の売買なので、その件数の多寡が売り上げに大きく影響するのはある程度やむを得ないでしょうし、売り上げ減少にもかかわらず利益率を上げて大きな利益増につなげているのは評価できると思います。

ただ、同社は時価総額が200億円強、1日の出来高が10~20万株という小規模会社であるにもかかわらず、信用買いが100万株を超えており、これが株価の上昇を妨げていると思われます。よって、一応はホールドするものの、あまりに上値が重いようであれば、資金拘束によるマイナスも馬鹿にできないため、売却もやむなしと考えております。

野村マイクロサイエンス(6254 東証2部)

同社は、超純水装置の大手で、韓国のサムスンや、台湾企業との取引が多くなっています。なお、超純水は、半導体製造や製薬分野で使用され、特に、近年の半導体需要の増加に伴い、超純水の需要も高まっています。2021年会社四季報春号を吟味して4月に購入しました。

決算(本決算)は、以下のとおりです。

売上    30,361(+44.2%)

営業利益   3,972(+115.2%)

経常利益   3,636(+104.1%)

純利益    2,618(+105.6%)

…凄すぎますね。

次は今期の通期業績予想です。

売上    31,500(+3.8%)

営業利益   3,600(△9.4%)

経常利益   3,597(△1.1%)

純利益    2,531(△3.3%)

あれ?前期のスーパーな業績からするとずいぶんと控えめですね。

そして、決算発表を受けた株価は、なんと△17.5%のストップ安水準まで売り込まれ、当方の含み損も激増しました…って、そこまで悪い決算か?

実は、決算発表前日の5月11日から13日にかけて、日本の株式市場は大暴落しており、日経平均は3日間で1800円近くも下げたので、その地合いの影響もあったのかもしれません。本銘柄も投げ売りに近い状況で、窓を開けて下落しました。

しかし、決算説明資料を見ると、COVID-19の影響は僅少で、台湾、中国、韓国は半導体需要旺盛、との記載がある一方、ネガティブな要素としては、米中対立不透明、国内大型案件一巡で減収、活動正常化に伴う経費増加、とあるものの、コロナ終息に伴う経済活動再開の中で、ますます半導体等の需要が高まると思われるところ、会社の予想はあまりに保守的に思えます。

従って、ホールドはもとより、信用も使って買い増ししました。幸い、株価は順調に切り返し、さらに、5月26日に、6月2日付で東証2部から東証1部指定変更というIRが出され、翌日の株価は大きく上昇しました。

同社の減益という今期予想が、6月に発売される会社四季報においてどう評価されるか、さらに、今期の第1四半期決算の結果を見て、特に信用買いした分の売り時を見極めるつもりです。

ひらまつ(2764 東証1部)

同社は、高級西洋料理店やウェディング事業を展開しており、近年は高級ホテル事業を強化している会社です。現在、コロナ禍の直撃弾を受けていますが、ごんすけの個人的なこだわりで保有しております。

もともとは5月14日の決算(本決算)の予定だったのが、緊急事態宣言の発令や延長による拡大防止措置の影響が不透明となった、という理由で、28日に変更されています。これだけでも不安を感じずにはおれません。

で、その決算(本決算)内容は以下のとおりです。

売上    6,266 (△36.6)

営業利益 △2,458

経常利益   △2,440

純利益   △4,111

…もはや言葉もありません。

さらに、今期の業績予想は、コロナ禍の収束とその後の回復に不確定要因が多く、数字で表すのは困難として、公表しませんでした。

ただ、同社は、月次報告で、事業別の売り上げを出しているのですが、それによれば、数字は改善傾向にあるようです。

以上を受けての、決算後の株価は1.7%の上昇…あれ?

思うに、決算が悪いことはすでに織り込み済みであったのかと。また、決算と同時に発表された、長期保有株主に対する特別株主優待の実施発表がありました。これは、2022年4月に同社が創業40周年を迎えるにあたり、その記念として、一定数以上の株式数や期間を保有している株主に、既存の株主優待に加えて、ペア・ランチ券、またはペア・宿泊券を提供するものです。このような、経営状況の厳しい中でも長期の株主に報いようという姿勢も好感され、決算後の株価上昇につながったのかもしれませんね。ちなみに当方もランチ券は対象です。たのしみ~

この銘柄は、個人的なこだわりにより保有を続けているので、投げ売りは考えていません。むしろ、コロナ後のV字回復を期待して、買い増しもしております。というわけで、頑張れひらまつ!

米国株

以下に表示する米国株に関する金額のうち、売上はすべて百万ドル単位となります。

(例)売上が10,000なら、10,000百万ドル、すなわち100億ドルを表します。

一方、EPS(一株当たり利益)は1ドル単位です。

(例)10なら、そのまま10ドルという意味になります。

グロウジェネレ-ション(GRWG ナスダック)

同社は、米国の園芸用品サプライヤーで、水耕栽培等の専門店を運営しており、オーガニック食品や大麻の栽培需要で成長している会社です。なお、米国では州により大麻は合法ですので念のため。ごんすけが以前から保有している銘柄で、大きな含み益をもたらした恩株です。

決算(第1四半期)は、

売上   90.0(+173%)

EPS    0.1

となっており、すべてコンセンサスを超えました。

さらに、2021年通期の売上予想に関し、450~470百万ドルという強気のガイダンスを示しました(ちなみに2020年の売上は193百万ドル)。

同社は、2020年に多くの企業買収をしたことから、売上増は期待できるものの、利益は圧迫されるのではという懸念があったのですが、利益も含め、しっかり結果を出してきました。

さらに、既存店売上高が前年同期比51%増であったことも明らかにしており、売上増は買収のせいだけではないこともポジティブでした。

しかし、決算後の株価は、3%下げています。

どう考えても下げるような決算内容ではないのですが、5月中旬は、バリュエーションの高いグロース銘柄への売り圧力が強く、決算内容を問わず大きく株価が下がる傾向があったので、この銘柄も、同様に下げたと考えられます。

しかし、この決算内容で、恩株を売るわけにはいきません。成長性にも期待できることが確認できたし、ホールド一択です。

ズームインフォ・テクノロジーズ(ZI ナスダック)

同社は、営業を支援するプラットフォームを提供する会社で、具体的には、営業、マーケティング、人材発掘、顧客開拓などに関する情報をSaaSベースのサービスで提供しています。IPO以降の決算はすべてコンセンサス超えという優良銘柄で、昨年も購入していたのですが、好決算にもかかわらず株価を下げたので損切りしたところ、その後に上昇に転じたため2月に再購入。しかし買った直後からまたもや下げています。なんだか、ごんすけとは相性の悪い銘柄です。

決算(第1四半期)は、

売上  153.3(+50.0%)

EPS  0.13

となっており、すべてコンセンサスを超えました。

さらに、2021年通期の売上予想に関し、ガイダンスで、670~676百万ドルに上方修正しています(ちなみに2020年の売上は476.2百万ドル)。

しかし、決算後の株価は、3%の下げ。これも、下げるような理由はないのですが、グロウジェネレーション同様、ハイテクグロース株売りの圧力によるものかと思います。

この会社の好業績は確認できたし、今後の伸びしろも大きいと思います。ただ、グロウジェネレーションと異なり、この銘柄は結構、含み損が溜まっています。潔く損切りすべきか、ホールドか、よくよく検討します。

モデルナ(MRNA ナスダック)

同社は、米国のバイオ医薬品メーカー。新型コロナウイルス感染症ワクチンを開発したことで有名ですね。日本でも同社のワクチンが摂取される予定です。同社は、2020年までは赤字でしたが、コロナ禍に伴うワクチン需要で爆益が期待できることから、4月に購入しました。

決算(第1四半期)は以下のとおりです。

売上  1,937(242倍)

EPS   0.13

売上242倍というのがすごすぎますね。

ただ、この売上、コンセンサス(2,050百万ドル)を下振れてしまいました(EPSは上振れ)。

さらに、5月5日、米政権が、コロナワクチンに関し、国際的な供給増加のため、WTOにおける特許保護の規定の適用から一時的に除外する案を支持する旨の発言をしたこともあり、決算後、株価を下げました。

売上のミスと特許保護規定の適用除外の報道を受けて、当方、この銘柄を素早く損切りしてしまいましたが、その後、株価は上げに転じています。決算ミスとはいえ、ケタ違いの増収増益だったことも考えると、損切りの判断は少し早まったかもしれません。

総評と今後の戦略

日本株については、ひらまつを除く全銘柄が増収増益でしたが、決算直後に株価が上昇したのはオープンハウスとアサヒホールディングスの2社だけでした。(ひらまつも上げましたが減収減益だったので除外します)。

また、米国株は、全銘柄が増収増益で、モデルナを除く2銘柄はコンセンサスも超えていましたが、決算直後にすべて下げているという惨状でした。

好決算にもかかわらず株価が下落した理由を自分なりに整理すると、

①バリュエーションが高く、かつ好決算は株価に織り込み済み:エムスリー、グロウジェネレーション、ズームインフォ

②信用買いが多い:ロードスターキャピタル

③その他:モデルナ(コンセンサスのミスと特許放棄報道)

といったところでしょうか。

特に、米国株は、ワクチン接種の進展により、高PERのハイテクグロース株が売られ、コロナ後の経済再開により業績が急回復するであろうリカバリー銘柄や、金融緩和の終了(テーパリング)による利益増が見込まれる銀行株などが買われているようです。

金融緩和に伴う資金は潤沢で、株式相場の環境が悪いわけではないのですが、株価が上昇する個別銘柄を見出すのが難しい相場となっている印象です。

さて、今後の戦略ですが、FRB(米連邦準備制度理事会)は19日、委員の一部が、テーパリングについて議論を開始する可能性を示唆したことを明らかにしました。テーパリングは、株価にとってネガティブとなることから、ダボハゼのように新しい銘柄に手を出すことはせず、今、持っている銘柄を年内に処分する方向で考え、それらの売り時をよく見極めたいと思います。

おまけ:前記事「2021年1~2月決算の保有銘柄成績表」で紹介した後に売却した銘柄等について

日本株

リバーエレテック(6666 ジャスダック)

水晶振動子を主力製品とする製造業の会社です。このブログでも過去に2回、紹介しています。同社の株は、2月に1度、全て売却しましたが、今後の業績も期待できると考え、同月に買い増し、翌3月に増資で大きく下げた後にもさらに買い増ししました。

しかし、株価は買値より大きく沈んだままで、取引も少なく、上げる見通しがなく、資金拘束がきつかったため、4月に全株損切りしました。

その後、5月に増収増益、上方修正、復配という好決算が出て、一時的に上昇するも上昇が続かず、さえない展開が続いています。この銘柄は、5月末日現在、時価総額が100億円に持たず、一日の出来高が10~20万株程度しかないにもかかわらず、100万株ほどの信用買いを抱えており、これが上値を押さえこんでいると思われます。

大好物の業績好調な中小株であり、今後も監視は続けますが、信用買いが減らないと上昇は難しいかもしれません。

米国株

ピンタレスト(PINS ナスダック)

同社は、ユーザーが興味のあるテーマや趣味の写真を共有するSNSを運営する会社です。世界中でサービスを展開しているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

好業績銘柄ということで、3月購入し、順調に株価は上昇しましたが、4月に下げに転じ、その勢いが急なため微益で撤退しました。

その後、4月に好決算を出すも、売り止まらず、一時は80ドルを超えた株価は50ドル台まで沈みました。業績的にここまで売られる理由は見当たらず、4~5月のハイテクグロース銘柄売りの流れによるものでしょうか。ただ、このところは下げ止まったようにも見え、絶好の買い場かもしれませんね。

ペン・ナショナル・ゲーミング(PENN ナスダック)

同社は、カジノ、リバーボート、競馬場などのギャンブル施設を所有、運営する会社です。コロナ後のリカバリーが期待されて上昇基調にあったため、3月に136ドルで購入しました。

しかし、買ったそばから下げに転じ、その勢いが急であったため、泣く泣く99ドルで損切り。その後も下げは止まらず、一時は70ドル台と、最高値の半値近くにまで沈みました。

5月には売上、EPSともにコンセンサス越えの決算を出しており、コロナ禍後の復調も期待される中、ここまで売られる理由は不明です。損切りのタイミングが遅く、損失をいたずらに膨らませてしまったことが悔やまれます。

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